「レーシックを受けられない」と言われたら?適応外となる原因と安全な代替手段

レーシックが受けられない「非適応」の理由をわかりやすく解説。角膜の厚み・年齢・病気・体質などの要因を説明し、ICLなど安全な代替手段も紹介します。
「レーシックを受けられない」と言われたら?適応外となる原因と安全な代替手段
「レーシックを受けられない」と言われたら?適応外となる原因と安全な代替手段

レーシック・SMILEは多くの人に人気のある視力矯正手術ですが、希望すれば誰でも受けられるわけではありません。 実際、検査に来られた方の一定数が、角膜の厚みや眼の状態により「今回は見送りにしましょう(不適応)」と診断されます。

「断られた=目が悪い」と落ち込む必要はありません。それは医師が「あなたの目の長期的な安全」を守ろうとしている証拠だからです。

この記事では、レーシックやSMILEが受けられない主な理由(年齢・度数・病気)と、その場合に検討できるICLなどの代替手段について、専門医の視点でわかりやすく解説します。

レーシック・SMILEの「非適応」とは?

レーシックは多くの人が受けられる視力矯正手術ですが、すべての人に適しているわけではありません。手術の安全性や効果を確保するため、検査の結果によっては「適応外」と診断されることがあります。ここでは、適応外となる割合や基本条件をわかりやすく紹介します。

適応外となる人の割合

手術の安全性を確保するため、医学的なガイドラインに基づき、手術をお断りするケースです。 希望者の約15〜30%程度が、何らかの理由で「角膜を削る手術(LASIK/SMILE)」の適応外になると言われています。

手術手術を受けるための「4つの絶対条件」

まずは以下の最低条件をクリアしている必要があります。

全身の状態: 妊娠・授乳中でなく、重篤な持病がないこと。を受けるための基本条件

視力の安定: 過去1年以上、度数が変わっていないこと(進行中でないこと)。

角膜の健康: 十分な厚みがあり、形状がいびつでないこと。

眼の病気がない: 白内障、緑内障、網膜疾患などがないこと。

EGENでは…

当院では、20才〜40歳の方を原則的な適応対象とし、40歳以上の場合は老眼との関係を考慮しながら慎重に適応判断します。また近視度数が適応範囲にあっても角膜厚が十分でない方は非適応となります。

度数や乱視が原因で受けられないケース

レーシックやSMILEは角膜を削って視力を調整します。「削れる限界」を超えると手術ができません。

基準は「削る量」と「強度のバランス(PTA)」

当院では、角膜全体の厚みに対して、手術で負担をかける割合(PTA)を計算して判断します。

PTA (組織変化率)判定選択肢
35% 以下◎ 安全LASIK / SMILE どちらも可
角膜の強度に十分な余裕があります。
35% 〜 40%△ 注意SMILE 推奨
レーシックは「フラップ(フタ)」を作る分、強度が下がります。フタを作らないSMILEなら、このゾーンでも強度を保てるため適応となることがあります。
40% 以上❌ 危険ICL 一択
これ以上削ると危険です。SMILEでも対応できません。

つまり「強度近視」の人は?

  • -6D未満(軽〜中等度): 多くの人がLASIKもSMILEも可能です。
  • -6D以上(強度): 角膜が厚ければ可能ですが、薄い場合はPTAが40%を超えてしまうため、ICLへの切り替えが必要です。

3. 「角膜の状態」で受けられないケース

度数に関わらず、**「角膜そのものの条件」**でNGとなるケースです。

① 角膜が薄い人(500µm未満)

生まれつき角膜が薄い方は、たとえ軽度の近視であっても、削る手術(LASIK/SMILE)は一切できません。眼球の強度が保てなくなるリスクがあるためです。

  • 代替案: **ICL(眼内コンタクトレンズ)**なら、角膜が薄くても手術可能です。

② 円錐角膜・不正乱視

角膜の形状がいびつに変形している病気です。

  • 判定: LASIK / SMILE は絶対禁忌(失明のリスクあり)。
  • 重要: 当院では、円錐角膜の方へのICLも原則行いません。 ICLを入れても良好な視力が出にくく、病気の進行を見逃すリスクがあるためです。まずは角膜クロスリンキングなどの治療や、ハードコンタクトレンズでの矯正を推奨します。

③ アベリーノ角膜変性症

遺伝子の病気により、角膜を削ると白く濁ってしまう体質の方です。

代替案: 角膜を削らないICLであれば可能です。当院では事前のDNA検査でリスクを完全に排除します。

判定: LASIK / SMILE は絶対禁忌

病気や目の状態による非適応

眼の状態によってレーシックができないケースもあります。角膜やドライアイなど、健康状態のチェックが欠かせません。

重度のドライアイ

ドライアイがひどいと、術後に痛みや異物感が強く出ます。まずドライアイの治療を優先します。

老眼が進んでいる人

老眼が進行していると、遠くにピントを合わせることで近くが見えづらくなるため、手術後に不便を感じる人もいます。
40代以降の方は、見たい距離の優先順位を整理してから術式を選ぶ必要があります。

精神的ストレスや神経性の痛みがある人

うつや強い不安、線維筋痛症の既往がある方は「神経障害性角膜痛(NCP)」のリスクがあります。痛みの感覚が敏感なため、慎重な判断が必要です。

当院では、NCPのリスクがある方には事前にカウンセリングやスクリーニングを実施し、必要に応じて手術を回避または他の治療を優先しています。

年齢や体質・健康状態による非適応

年齢や全身の健康状態によっても、レーシックが受けられないことがあります。

年齢制限

18歳未満では成長とともに視力が変化するため手術は行いません。
一方、高齢者の場合、手術は可能ですが、老眼の進行に対してレーシック・SMILEを選ぶことは原則推奨されません

40歳以降で白内障の兆候がある場合には白内障手術も候補になりますが、白内障がない状態で“老眼を治す目的のみ”で水晶体を摘出する手術は、当院では行っていません

老視対策は、ピント距離の優先順位を明確にしたうえで、必要に応じて老眼鏡や遠近両用眼鏡を併用する方法が基本です

妊娠・授乳中の女性

ホルモンの影響で角膜の厚みや視力が変動するため、妊娠・授乳中は手術を延期します。授乳終了後に改めて適応検査を行うことが推奨されます。

糖尿病・自己免疫疾患がある人

これらの病気があると、傷の治りが遅れたり感染リスクが高まるため、主治医と相談してから判断します。

レーシック・SMILEがダメなら「ICL」

「角膜が薄い」「強度の近視でPTAオーバー」という理由で不適応となった場合、最も有力な選択肢が**「ICL(眼内コンタクトレンズ)」**です。

ICLとは?

角膜を削らず、眼の中(虹彩の裏側)に小さなレンズを入れる方法です。

当院では、角膜手術適応外の方の「第一選択」として推奨しています。

項目LASIK / SMILEICL (眼内コンタクトレンズ)
近視対応軽度〜中等度が得意強度〜最強度まで対応
角膜の厚み厚みが必要(500µm以上)薄くても可能
見え方の質非常に鮮明強度近視でも鮮明
可逆性元に戻せないレンズを取り出せる
適応外円錐角膜、最強度近視など円錐角膜などの角膜疾患

ICLなら誰でも受けられる?

「レーシックお断り」の方の多くがICLで視力を回復していますが、万能ではありません。

前述の通り「円錐角膜(不正乱視)」や「乱視そのものが強すぎる場合」は、当院の安全基準によりICLも適応外となることがあります。

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後悔しないために大切なこと

手術後に「やらなきゃよかった」と感じる人の多くは、十分な説明を受けていなかったケースが多いです。
強度近視、老眼、ドライアイなど、自分の状態を正確に理解し、適した方法を選ぶことが大切です。
信頼できるクリニックで丁寧な検査とカウンセリングを受け、納得したうえで選択するようにしましょう。

レーシックやSMILEは非常に完成された技術ですが、「誰にでも合う手術」ではありません。
角膜の厚みや目の健康状態、生活スタイルを踏まえ、適した術式を選ぶことが大切です。適応外と診断されても、ICLなど別の方法で安全に裸眼生活を目指せる可能性があります。
詳しい検査を受け、自分に合った方法を選ぶことが、後悔しない第一歩です。

当院では、無理に手術を勧めることはありません。 「他院でレーシックは断られたけど、SMILEならできるのか?」 「ICLしか方法はないのか?」 最新の検査機器を用いて、あなたの目に最適な「正解」を正直にお伝えします。

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レーシックが受けられない「非適応」の理由をわかりやすく解説。角膜の厚み・年齢・病気・体質などの要因を説明し、ICLなど安全な代替手段も紹介します。

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