レーシック後は免許証の「眼鏡等」条件を外す必要がある?

レーシックやSMILE手術で視力が回復しても、免許証に「眼鏡等」と記載されたままでは、裸眼での運転が免許条件違反になることがあります。まずは手続きを行い、正式に条件を解除しましょう。
条件を外さないとどうなる?
裸眼で運転すると道路交通法違反(違反点数2点・反則金7,000円)となります。視力が十分に回復したら、早めに解除手続きを済ませましょう。
条件削除の手続き方法
手続きは運転免許センターまたは一部の警察署で行えます。
- 手数料:無料
- 所要時間:約30分〜1時間
- 持ち物:運転免許証(マイナ免許証があれば併用)
その場で裸眼視力検査に合格すれば、当日中に「眼鏡等」条件が削除されます。
注意点
オルソケラトロジー(寝ている間に角膜を矯正するコンタクトレンズ)など一時的な視力改善では、条件解除の対象になりません。
手術後、運転を再開できるのはいつから?

手術の翌日から運転できる場合もありますが、必ず医師の許可を得てから再開しましょう。回復スピードや症状は個人差があります。
一般的な運転再開の目安
多くの場合、手術翌日の診察で許可が出れば運転可能です。
ただし※PRK手術の場合は回復が遅く、再開まで数日〜数週間かかることもあります。
PRK手術とは?
PRK手術は、「角膜が薄い人でもできるレーザー視力矯正」です。
角膜に「フラップ」と呼ばれる薄いふたを作って下の層を削るレーシックと異なり角膜の表面を直接レーザーで削ります。回復に時間はかかりますが、安全性が高く、スポーツ選手や公務員などにも選ばれています。レーシックが難しい人にとって、PRKは有力な選択肢のひとつです。
術後の注意点(ハロー・グレア対策)
手術後は、光がにじんで見える「ハロー・グレア」が起こることがあります。特に夜間・雨天・長距離運転では注意が必要です。
- 夜間はサングラスなどでまぶしさを軽減
- 点眼を忘れずに行う
- まずは昼間の短距離運転から慣らす
免許更新時の注意点と申告の必要性

レーシック・SMILE後の免許更新では、「手術を受けた」と申告する必要はありません。
検査で法定視力(両眼0.7以上・片眼0.3以上)を満たせば問題なく更新できます。
視力検査をスムーズに通過するコツ
- 目が乾かないように点眼をしておく
- 体調の良い時間帯に受ける
- 不安な人は眼鏡を持参(条件が戻る場合の備え)
一部地域では、更新時の検査で裸眼で合格した場合にその場で条件解除できる運用もあります。
手続きの流れ

多くの人が手続きは無料・30分程度で完了と答えています。
また、翌日から運転を再開できたケースが多い一方で、「夜のライトがまぶしい」と感じた人も少なくありません。焦らず、視界が安定してから運転することが大切です。
※体験談の傾向は、国内外の学会・医療機関の公開情報や自治体案内から得られる一般的な実務・術後経過を要約したものです。個々の経過は医師にご相談ください。
よくある質問(Q&A)

Q1. 条件変更をしないまま運転したら?
免許条件違反(2点)となり、普通車なら反則金7,000円です。必ず解除手続きを行いましょう。
Q2. 手術証明書は必要?
不要です。更新時はあくまで視力基準を満たすかが判断基準です。
Q3. 手術後に免許試験を受けられる?
問題ありません。法定視力を満たしていれば受験可能です。
Q4. 再び視力が落ちたら?
再度「眼鏡等」条件を付ける手続きも可能です。各県警で案内しています。
まとめ

レーシックやSMILE手術後、裸眼で法定視力を満たす人は、必ず「眼鏡等」条件を解除しましょう。
- 手続き:免許センターで無料・即日対応
- 運転再開:医師の許可が出てから
- 夜間運転:ハロー・グレアに注意
- 更新時:手術申告不要・視力基準を満たせばOK
※手続の細部(受付曜日・窓口・所要時間など)は都道府県で異なります。最新の都道府県警Webをご確認ください。本文内の各根拠は公的ページ等を中心に掲載されています。万一、運用が異なる場合は地域の案内に従ってください。
レーシックやSMILE手術後の視力回復は嬉しいことですが、安全運転と法的手続きの確認も大切です。免許証の条件変更や視力検査を正しく行い、安心して新しい視界でのドライブを楽しみましょう。





























