レーシック・SMILE・ICLの手術は「起きたまま受ける」と聞いて不安になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、手術中の意識や痛み、まばたきの心配など、よくある疑問を解説します。
最初に、いちばん気になることから
レーシック・SMILE・ICL、どの手術でも、基本的には「起きたまま受ける」のが普通です。
手術中は目薬の麻酔でしっかり痛みを抑えますし、希望すれば不安をやわらげるお薬(軽い眠気の出るお薬)を使うこともできます。
手術中は意識があるの?全身麻酔じゃない理由

なぜ全身麻酔ではないの?
どの手術も、時間は片眼で5〜20分ほど。目の表面の麻酔(目薬)だけで、痛みをしっかり抑えることができます。
しかも、手術中にお医者さんの声かけが聞こえた方が、安全で安心。だから全身麻酔ではなく、「起きたまま」が標準です。
実際にどれくらい意識があるの?
はっきり起きています。ただし、不思議な光が見えたり、視界が暗く感じる瞬間もあります。でもそれは一時的なもので、心配はいりません。
起きたままってやっぱり怖い?まばたきしたら?痛くないの?

まばたきしたらどうなるの?
ご安心ください。手術中は、まぶたをやさしく開いておく器具(開瞼器)を使います。
しかも、目が少し動いてしまっても、機械が自動で動きを止めてくれる安全設計になっているので、失敗することはありません。
手術ってやっぱり怖い?
「こわい」と感じるのは自然なこと。でも多くの方が、「思っていたよりあっという間だった」と話しています。
不安が強い方には、軽く眠くなるお薬(鎮静薬)を使うこともできます。安心して相談してください。
手術中、痛くないの?
しっかりと麻酔をかけてから始めるので、強い痛みを感じることはほとんどありません。
レーシックやSMILEでは「ちょっと押される感じ」や「軽くしみる感じ」がある程度です。ICLでは「違和感」はあるかもしれませんが、痛みは強くありません。
麻酔はいつまで効くの?
目薬の麻酔は、手術が終わる頃には少しずつ切れてきます。術後に「しみる」「ゴロゴロする」ことがありますが、多くは数時間〜翌日には治まります。
手術後の過ごし方(ダウンタイム)は?
レーシック・SMILEは、翌日にはお仕事に復帰される方も多いです。視力の安定には数日〜数週間かかることもあります。
ICLは、手術の翌日以降に「よりはっきり見える」ようになる方が多く、数日かけてクリアになっていくイメージです。
全身麻酔を使うことはあるの?
基本的にはありません。ただし、強い不安や体の状態など、特別な事情がある場合には、医師と相談して鎮静や麻酔の方法を変えることがあります。
実際の手術の流れ(レーシック・SMILE・ICL)

共通の流れ(どの手術も)
- 手術室に入り、目薬の麻酔をしてからスタート
- まぶたを開く器具(開瞼器)をつけて、消毒
- 「光をまっすぐ見てくださいね」と声をかけられ、機械を使って処置が進みます
レーシックの場合
角膜をやさしく削って形を整える手術。
光を見ている間にレーザーが自動で照射し、目が動いたら自動停止する仕組みがあります。
SMILEの場合
角膜の中に小さなレンズ状の組織をレーザーで作り、それを取り出す手術(フラップなし)。
手術中にまぶたを押さえると、視界が暗くなることがありますが、これもすぐに戻ります。
ICLの場合
眼の中に小さなレンズ(ICL)を入れる手術。
目の中にレンズを挿入するので、違和感を感じる方もいますが、痛みは少なく、安全に行える手術です。
手術の不安を和らげるためにできること

- 深呼吸:ゆっくり鼻から吸って、長く口から吐くと落ち着きやすくなります
- 不安は事前に伝える:気になることがあれば、医師や看護師に遠慮なく伝えてください
- リラックスできる環境:音楽が流れたり、照明を工夫した施設もあります
- 不安が強い方は鎮静の相談を:軽く眠くなるお薬を使うことで、よりリラックスした状態で手術を受けることができます
実際に手術を受けた方の声

- 「手術中はドキドキしたけど、思っていたよりずっと短くて安心でした」
- 「痛みはなかった。終わったあとにちょっとしみたくらい」
- 「先生の声が聞こえて、状況が分かるから落ち着いて受けられた」
- 「怖いと思ってたけど、意識があるからこそ安心できたという気持ちもありました」
よくある質問

大丈夫です。動きがあったときは、機械が自動で止まるようにできているので、手術を安全に再開できます。
ほとんどありません。でも、違和感や不安があればすぐに伝えてください。必要があれば、追加の麻酔やお薬も対応できます。
眠ってしまう方は少ないですが、軽い鎮静を使えばウトウトする程度に落ち着けることがあります。
機械が目の動きを感知し、自動で停止・調整してくれます。無理にじっとしていなくても大丈夫です。
特にレーシックやSMILEでは、一時的に視界が暗くなる瞬間がありますが、これは正常な反応で心配ありません。
一般的には必要ありませんが、強い不安がある場合には、鎮静を使うことで十分に安心して受けられるように調整できます。
安心して受けていただくために

- レーシック・SMILE・ICLのどれも、基本は起きた状態で行う手術です
- 手術中の痛みはしっかり麻酔で抑えられますし、安全に進められるように、いくつもの工夫がされています
- まぶたや目が動いても大丈夫な仕組みがあるので、心配しすぎなくて大丈夫です
- どうしても不安な場合には、事前に相談して、鎮静などの対策を一緒に考えましょう
手術中に意識があるのは、実は安全に行うための工夫なのです。不安や疑問があれば、医師によく相談することで安心して受けられます。正しい知識を持って準備すれば、視力回復への一歩を落ち着いて踏み出せるはずです。





























