この記事でわかること
- ICLが本当に適しているのはどんな人か
- 近視の度数別に見た、術式選択の医学的根拠
- 「ICLを勧められたけど腑に落ちない」と感じた時に確認すべきこと
- なぜ日本ではICLが過剰に選択される傾向があるのか
- EGEN VISION CLINICが大阪梅田で提供する3術式とその考え方
まず正直にお伝えします
「ICL 大阪」「ICL 梅田」と検索してこの記事にたどり着いた方に、最初にお伝えしたいことがあります。
ICLは優れた術式です。ただし、すべての近視の方にとって最適な選択かというと、そうではありません。
近視矯正手術には複数の選択肢があり、患者さまの目の状態——とりわけ近視の度数と角膜の厚さ——によって、医学的に最も適した術式は異なります。この記事を読むことで、「自分に本当に合った術式は何か」を判断するための正確な知識を得ていただければと思います。
ICL(有水晶体眼内レンズ)とは

ICL(Implantable Collamer Lens)は、眼の内部——虹彩と水晶体の間——に小さなレンズを挿入することで近視・乱視を矯正する手術です。角膜を削らないため、将来レンズを取り出して元に戻せる「可逆性」が特徴とされています。
2010年に日本で承認され、現在は年間1万件以上の手術が行われています。芸能人やアスリートが受けたことをSNSで発信したことで若年層への認知が急速に広まり、日本の近視矯正手術の約70%を占めるに至っています。
- 角膜を削らないため、角膜が薄い方でも対応できる
- 強度近視(-6D以上)に対応できる範囲が広い(最大-18D)
- レンズを取り出すことで可逆的に元の状態に戻せる
- 術後の見え方の質(コントラスト感度)が高い
近視矯正手術には大きく2つのアプローチがあります。ひとつはICLのように眼の内部にレンズを挿入する「眼内手術」、もうひとつは角膜にレーザーを照射して形状を変える「眼外手術(角膜手術)」です。眼外手術の最新術式がSMILE pro(スマイルプロ)で、2024年に日本でようやく承認されたばかりの技術です。韓国・台湾・中国ではすでに広く普及しており、日本からわざわざ渡航して受ける方も少なくありませんでした。この2つのアプローチは、適している患者さまの条件が明確に異なります。その違いを知ることが、あなたにとって本当に最適な術式を選ぶ第一歩になります。
ICLが「本当に向いている人」とは

ICLが医学的に最も適しているのは、次のいずれかに該当する方です。
① 近視度数が-6Dを超える強度近視の方
SMILE proの主な適応は-6D程度までです。それを超える強度近視・超強度近視の方にはICLの方が安全で確実な矯正が期待できます。
② 角膜が薄くSMILE proの適応外となる方
SMILE proは角膜にレーザーを照射して組織を取り出す手術のため、一定の角膜厚が必要です。精密検査で角膜が薄いと判断された場合、ICLが適切な選択となります。
③ 円錐角膜が疑われる、または角膜形状に問題がある方
角膜の形状異常がある場合、SMILE proやレーシック系の手術は禁忌となることがあります。このような方にはICLが有力な選択肢です。
「-6D未満」なのにICLを勧められた方へ
ここが最も重要なポイントです。
日本近視学会の庄司分類では、弱度近視は-0.5D以上-3.0D未満、中等度近視は-3.0D以上-6.0D未満、強度近視は-6.0D以上とされています。疫学データによれば、近視人口のうち強度近視(-6D以上)は多くても10〜15%程度です。ところが日本では近視矯正手術の約70%がICLです。
この数字の乖離が示すのは、「本来SMILE proが医学的に適している-6D未満の中等度近視の方にも、ICLが選択されているケースが相当数存在する」という現実です。
以下に当てはまる方は、一度立ち止まって考えてみてください。
- 近視度数が-6D未満である
- 角膜の厚さに問題はないと言われた
- それでもICLを強く勧められた
このような状況では、なぜICLを勧められているのかをクリニックに確認することをお勧めします。あるいは、SMILE proという選択肢について意見を聞ける医師に相談することも重要です。
なぜ日本はICL偏重になったのか——構造的な背景
日本でICLが過剰に普及した背景には、医師の倫理の問題ではなく、市場の構造的な問題があります。ICLは患者ごとにオーダーメイドのレンズを発注する消耗品モデルで、特別な設備投資なしに提供を開始できます。一方SMILE proには数億円規模の専用機器(VISUMAX 800)の導入が必要です。さらにVISUMAX 800の日本における薬事承認が下りたのは2024年7月のことであり、それまでSMILE proという選択肢自体が日本には存在しませんでした。
患者さまに知っておいていただきたいのは、術式の選択肢はクリニックが導入している機器の範囲に制約されるということです。ICLしか提供していないクリニックでは、「ICLにするかしないか」の二択しか提示されません。
度数と角膜厚から考える、術式の目安
これはあくまでも目安であり、最終判断は精密検査と医師の診断によります。
| 近視度数 | 角膜厚が十分 | 角膜厚が十分 |
|---|---|---|
| -6D未満(中等度以下) | SMILE pro 第一選択 | ICL または要相談 |
| -6D〜-10D(強度近視) | SMILE pro も可能・ICLも検討 | ICL 推奨 |
| -10D超(超強度近視) | ICL 推奨 | ICL 一択 |
中等度近視(-3D〜-6D)の大多数、そして弱度近視(-0.5D〜-3D)においては、角膜に問題がなければSMILE proが医学的に合理的な第一選択となります。
SMILE proとICL、何が本質的に違うのか
「ICLは可逆性があるから安心」という説明をよく耳にします。確かにレンズを取り出して元に戻せるという特性は一つのメリットです。しかし、可逆性があるということは「眼内にレンズを入れる手術」であることも意味します。
SMILE proは角膜へのアプローチであり、眼球内部に触れません。一方ICLは眼内に異物(レンズ)を留置する手術であるため、白内障の発症リスク・眼圧上昇・角膜内皮細胞への長期的影響といった、眼内手術固有のリスクが存在します。どちらが「良い」ということではなく、適応が合えばSMILE proの方が眼内への侵襲が少ないという事実を、患者さまには正確に知っていただきたいと思っています。
大阪梅田で、3術式から最適解を選べる場所
「ICL 大阪」「ICL 梅田」で検索している方の多くは、大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山など関西圏にお住まいの方だと思います。これまで近視矯正手術を真剣に考えたとき、選択肢は事実上「ICLを受けるか、受けないか」の二択しかなかったかもしれません。関西圏にはSMILE proを提供できる施設がほとんど存在しなかったからです。
EGEN VISION CLINICは2026年春、大阪市北区曾根崎新地(西梅田・北新地エリア)に開院します。四つ橋線「西梅田」駅・JR東西線「北新地」駅より徒歩5分という大阪梅田の中心部に位置し、神戸・京都・奈良・和歌山からも通いやすいアクセスです。
当院が関西圏において特異な存在である理由は、SMILE pro・ICL・フェムトレーシック Contoura(FS200+EX500)の3術式すべてを提供できる体制にあります。これは関西圏でほぼ唯一の体制です。ICLを希望して来院された方でも、精密検査の結果SMILE proの方が適していると判断されれば、その旨を正直にお伝えします。どの術式も適応外と判断される場合も、正直にそれをお伝えします。
ICL・SMILE proに関するよくある質問
Q. ICLとSMILE pro、どちらが痛いですか?
A. どちらも点眼麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんどありません。SMILE proはレーザー照射が片眼約10秒と非常に短く、ICLは片眼15〜20分程度の手術時間となります。
Q. 近視が戻りにくいのはどちらですか?
A. どちらも近視の戻りが少ない術式です。ICLは眼内レンズの度数が変わらないため近視が進行しない限り視力は安定します。SMILE proも適応内であれば長期的に安定した結果が報告されています。
Q. 費用はどちらが高いですか?
A. どちらも自由診療です。一般的にICLはレンズ代が含まれるため費用が高くなる傾向があります。詳細は当院の料金ページまたはカウンセリングにてご説明します。
Q. ICLを受けた後でも白内障手術は受けられますか?
A. ICL挿入後に白内障手術が必要になった場合は、ICLレンズを取り出してから通常の白内障手術を行うことができます。ただし手術の複雑さは増します。SMILE pro後の白内障手術も角膜形状データを適切に活用することで対応可能です。
Q. 適応検査だけ受けることはできますか?
A. はい、可能です。適応検査・カウンセリングのみのご来院も歓迎します。検査結果をもとに、SMILE pro・ICL・フェムトレーシックのいずれが適しているかを丁寧にご説明します。
まとめ
- ICLが医学的に最も適しているのは強度近視(-6D以上)・角膜が薄い・SMILE pro適応外の方
- 中等度以下(-6D未満)の方には、角膜に問題がなければSMILE proが合理的な第一選択
- 日本でICLが過剰普及した背景には、設備投資の非対称性とSMILE proの承認遅延という構造的問題がある
- 術式は「クリニックが提供できるもの」ではなく「あなたの目の状態」で決まるべき
- EGEN VISION CLINICは関西圏でほぼ唯一、3術式を経済的バイアスなしに提案できる体制
EGEN VISION CLINIC(エゲン ビジョン クリニック)|2026年春 大阪梅田 開院
〒530-0002 大阪市北区曾根崎新地2丁目4-1 ホテルマイステイズプレミア内
四つ橋線「西梅田」駅・JR東西線「北新地」駅より徒歩5分
神戸・京都・奈良・和歌山からもアクセス良好





























