「眼鏡等」条件の解除手続きから、運転再開の目安まで
視力矯正手術(レーシック、SMILE、ICL)を受けて視力が回復した後、意外と忘れがちなのが運転免許証の手続きです。 「よく見えるから大丈夫」と思ってそのまま運転すると、実は交通違反になってしまうことをご存知でしょうか?
この記事では、手術後に必須となる免許証の「条件解除」の手続き方法や、医学的な運転再開の目安、夜間運転の注意点について、全術式共通のガイドとして解説します。
免許証の「眼鏡等」の条件、そのままだと違反です

免許証の条件欄に「眼鏡等」と記載されている場合、たとえ手術で視力が2.0になっていても、裸眼で運転することは法律上認められていません。
そのまま運転するとどうなる?
道路交通法違反(免許条件違反)となります。
- 違反点数: 2点
- 反則金: 7,000円(普通車)
「手術をして目が良くなった」と警察官に説明しても、免許証の記載が変わっていなければ切符を切られてしまいます。裸眼でハンドルを握る前に、必ず「条件解除」の手続きを行いましょう。
条件削除の手続き方法
手続きは非常に簡単で、費用もかかりません。
- 場所: 全国の運転免許センター、または警察署(※一部対応していない警察署もあるため要確認)
- 持ち物: 運転免許証(あればマイナンバーカード等の身分証も念のため持参)
- 費用: 無料
- 所要時間: 数十分〜1時間程度
手続きの流れ
- 窓口で「視力矯正手術をしたので、眼鏡の条件を解除したい」と伝える。
- その場で視力検査を受ける。
- 合格(両眼0.7以上など)すれば、免許証の裏面に「眼鏡等条件解除」のスタンプが押される(またはICチップ情報が書き換えられる)。
- その瞬間から、裸眼での運転が可能になります。
【重要】更新が近い場合
もし、免許の更新期間が近い場合は、更新手続きの際の視力検査を「裸眼」でパスすれば、その場で新しい免許証から「眼鏡等」の文字が消えます。 わざわざ事前に警察署へ行く必要がなくなるため、更新ハガキが届いている方はタイミングを確認しましょう。
手術後、いつから運転していい?

手術の翌日から運転できる場合もありますが、必ず医師の許可を得てから再開しましょう。回復スピードや症状は個人差があります。
一般的な運転再開の目安
多くの場合、手術翌日の診察で許可が出れば運転可能です。
ただし※PRK手術の場合は回復が遅く、再開まで数日〜数週間かかることもあります。
| 術式 | 運転再開の目安 | 備考 |
| レーシック | 翌日検診後から | 回復が早く、翌日から運転可能な方が大半です。 |
| SMILE / SMILE Pro | 翌日検診後から | レーシック同様、早期に安定します。 |
| ICL(眼内レンズ) | 翌日検診後から | 翌日にはクリアに見えることが多いです。 |
| PRK(ラセック等) | 術後1週間〜 | 角膜上皮が再生するまで見え方が安定しないため、運転は数日間できません。 |
PRK手術とは?
PRK手術は、「角膜が薄い人でもできるレーザー視力矯正」です。
角膜に「フラップ」と呼ばれる薄いふたを作って下の層を削るレーシックと異なり角膜の表面を直接レーザーで削ります。回復に時間はかかりますが、安全性が高く、スポーツ選手や公務員などにも選ばれています。レーシックが難しい人にとって、PRKは有力な選択肢のひとつです。
術後の注意点
手術後は、光がにじんで見える「ハロー・グレア」が起こることがあります。特に夜間・雨天・長距離運転では注意が必要です。
- 昼夜を問わず、手術後はまぶしさ対策は必須です。サングラスを事前に用意しておきましょう
- 特にレーシックではしばらくの間ドライアイ症状を伴いますので、長距離運転は控えましょう
- 点眼を忘れずに行う
- まずは昼間の短距離運転から慣らす
- 特に手術後1週間は視力が不安定であったり、光の眩しさに敏感である場合がありますので、徐々に慣らしていきましょう。
※当院のSightMapレーシックやVisuMax 800(SMILE Pro)は、このハロー・グレアを最小限に抑える設計を行っていますが、それでも術後初期は慎重な運転を推奨します。
免許更新時の注意点と申告の必要性

レーシック・SMILE後の免許更新では、「手術を受けた」と申告する必要はありません。
検査で法定視力(両眼0.7以上・片眼0.3以上)を満たせば問題なく更新できます。
視力検査をスムーズに通過するコツ
- 目が乾かないように点眼をしておく
- 体調の良い時間帯に受ける
- 不安な人は眼鏡を持参(条件が戻る場合の備え)
一部地域では、更新時の検査で裸眼で合格した場合にその場で条件解除できる運用もあります。
手続きの流れ

多くの人が手続きは無料・30分程度で完了と答えています。
また、翌日から運転を再開できたケースが多い一方で、「夜のライトがまぶしい」「目が乾くのでしんどかった」と感じた人も少なくありません。焦らず、視界が安定してから運転することが大切です。
※個々の経過は医師にご相談ください。
よくある質問(Q&A)

Q1. 条件変更をしないまま運転したら?
免許条件違反(2点)となり、普通車なら反則金7,000円です。必ず解除手続きを行いましょう。
Q2. 手術証明書は必要?
不要です。更新時はあくまで視力基準を満たすかが判断基準です。
Q3. 手術後に免許試験を受けられる?
問題ありません。法定視力を満たしていれば受験可能です。
Q4. 再び視力が落ちたら?
再度「眼鏡等」条件を付ける手続きも可能です。視力が安定していない時期に行くと合格出来ないこともありますので、見え方が安定してから手続きに行きましょう。
Q4. 将来視力が落ちたらどうなりますか?
加齢などで視力が低下し、基準(両眼0.7以上など)を満たせなくなった場合は、次回の免許更新時に再び「眼鏡等」の条件がつきます。
まとめ

レーシックやSMILE、ICL手術後、裸眼で法定視力を満たす人は、必ず「眼鏡等」条件を解除しましょう。
- 手続き:免許センターで無料・即日対応
- 運転再開:医師の許可が出てから
- 夜間運転:ハロー・グレアに注意
- 更新時:手術申告不要・視力基準を満たせばOK
※手続の細部(受付曜日・窓口・所要時間など)は都道府県で異なります。最新の都道府県警Webをご確認ください。本文内の各根拠は公的ページ等を中心に掲載されています。万一、運用が異なる場合は地域の案内に従ってください。
レーシックやSMILE手術後の視力回復は嬉しいことですが、安全運転と法的手続きの確認も大切です。免許証の条件変更や視力検査を正しく行い、安心して新しい視界でのドライブを楽しみましょう。





























