レーシックやICL、SMILEなどで視力が回復すると、「もう運転していいの?」「免許の眼鏡条件はどうすれば?」と不安に思う方も多いでしょう。この記事では、手術後の安全な運転再開の目安から、免許証の「眼鏡等」条件を外す手続き方法、夜間運転の注意点をわかりやすく解説します。
レーシックとは?

レーシックは、角膜の形をレーザーで整えて近視・遠視・乱視などを矯正する視力回復手術です。メガネやコンタクトが不要になることで生活の快適さが増しますが、手術後すぐに運転できるわけではありません。ここでは、運転再開の時期や免許の手続き方法などを解説します。
手術の仕組みと特徴
角膜の表面を薄く削り、光の屈折を調整することで視力を矯正します。手術時間は片眼で約5〜10分。痛みは少なく、日帰りで行われます。
最近では、角膜の一部だけを切開して行う「SMILE(スマイル)」や、角膜を削らず眼内に小さなレンズを入れる「ICL(眼内コンタクトレンズ)」なども選択肢として広がっています。
各手術の違い
| 手術法 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| レーシック | 角膜をレーザーで削る一般的な方法 | 中等度までの近視・乱視 |
| SMILE | 角膜内部の一部をくり抜く低侵襲手術 | 角膜が薄い人や乾燥しやすい人 |
| ICL | 角膜を削らず眼内にレンズを挿入 | 強度近視や角膜が薄い人 |
いずれも視力回復を目的とした安全性の高い治療ですが、術後の経過や見え方の安定には個人差があります。
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手術後、いつから運転できる?

多くの人が「手術の翌日から運転できるの?」と疑問に思います。実際には、視力の安定具合や手術の種類によって再開時期が異なります。
レーシック・SMILEの場合
翌日の検診で視力が回復していれば、日中の短時間運転は可能になるケースが多いです。ただし、夜間は「ハロー」「グレア」と呼ばれる光のにじみが出やすく、見え方が不安定になります。そのため、3日〜1週間程度は夜間運転を避けるのが安全です。
ICL(眼内コンタクトレンズ)の場合
ICLでは手術当日に散瞳薬(瞳を広げる薬)を使用するため、当日の運転は厳禁です。翌日以降、医師の許可が出れば短時間運転から再開できますが、3日〜1週間は慎重に様子を見てください。
安全な再開のためのポイント
- 視界がぼやける・異物感があるときは運転を控える
- 最初は昼間の短距離から始める
- 夜間・雨天時は徐々に慣らしていく
運転免許証の「眼鏡等」条件を外す方法

レーシックやICLを受けたことを、運転免許の更新時に申告する必要はありません。
更新時の視力検査で基準を満たしていれば、そのまま問題なく更新できます。ただし、「眼鏡等」の条件を外したい場合は、窓口でその旨を伝えると確実です。
条件解除の流れ
- 最寄りの運転免許センターまたは一部の警察署で視力検査を受ける
- 両眼0.7以上・片眼0.3以上で合格
- 手数料は不要、診断書も原則不要
- 所要時間は30〜60分ほど
証明書の提出は不要
レーシック・SMILE・ICLいずれの手術でも、医療機関の証明書は不要です。視力検査で基準を満たせば、その場で「眼鏡等」条件を解除できます。
視力検査をスムーズに通過するコツ
- 検査前に人工涙液を点眼して乾燥を防ぐ
- 睡眠不足や疲れ目を避ける
- 明るい時間帯に受けると見え方が安定
夜間運転で気をつけたい「ハロー」「グレア」

夜間にライトがにじんだり、まぶしく感じる「ハロー」や「グレア」は、レーシック・SMILE・ICLのいずれでも起こる可能性があります。
症状の特徴
- ライトや信号がぼやけて見える
- 光が輪のように広がる
- 眩しさを強く感じる
対策
- 夜間運転は徐々に慣らす
- 人工涙液で目の乾燥を防ぐ
- 必要に応じて遮光レンズ(ナイトドライブ用メガネ)を使用
この症状は多くの場合、1〜3ヶ月以内に軽減します。長引く場合は眼科で相談しましょう。
実際の体験例

手続きの流れをイメージしやすいように、実際にレーシックを受けた人の例を紹介します。
手術翌日、診察を受けて視力が1.0以上出ていたので、短時間の昼間の運転から再開しました。
夜間は少しライトがまぶしく感じたため、1週間は同乗者と一緒に慎重に運転。
免許センターに行き、視力検査を受けて30分ほどで「眼鏡等」の条件が外れた。
証明書の提出などは一切不要で、スムーズに手続きが完了しました。
多くの人が同様の流れで問題なく運転を再開しています。
よくある質問(FAQ)

Q1. 手術後に初めて免許を取る場合は?
視力基準を満たしていれば問題ありません。手術歴は免許取得に影響しません。
Q2. 再び視力が低下したら?
必要に応じて「眼鏡等」条件を再付与することが可能です。無理に裸眼運転を続けるのは避けましょう。
Q3. 条件変更の手続きに費用はかかる?
ほとんどの都道府県で無料です。身分証と免許証を持参すれば手続き可能です。
Q4. 手術後すぐに車通勤してもいい?
初日は避け、翌日以降に医師の許可が出てからが基本です。通勤前に必ず視力の安定を確認してください。
まとめ

レーシック・SMILE・ICLのいずれも、視力が安定すれば安全に運転を再開できます。
ただし、「眼鏡等」条件を外さずに裸眼運転するのは違反になるため、忘れずに手続きを行いましょう。
- 視力回復後は「眼鏡等」条件の解除を
- 手続きは無料・簡単・診断書不要
- 夜間運転は数日〜1週間控える
- 見え方に違和感があるときは無理をしない
視力が回復すると、運転の自由が戻り、毎日の生活がより快適になります。正しい手順を知って、安全で安心なドライビングライフを送りましょう。
レーシック後の運転は、正しい知識と手続きを行えば安心して再開できます。見え方が安定してから無理せず少しずつ慣らすことが、安全運転の第一歩です。免許条件の変更も簡単に行えるため、手続きの流れを理解しておけば心配いりません。快適な視界で、新しい毎日を安全に楽しみましょう。





























